自分の仕事に誇りを持ち
プルデンシャルグループ全体の価値を高めたい
離職後を想像し、“50歳”の節目で転籍を決意
私は流通業界で10年ほど働いたのち、縁あってプルデンシャル生命保険広島支社のライフプランナー(以下LP)に転身しました。その後、16年の長きにわたってLPとして活動してきましたが、広島にプルデンシャル・ジブラルタエージェンシー(以下PGA)の営業所が新設されるという話を聞き、迷うことなく転籍を決断しました。実は、転籍する2年ほど前からPGAの存在は知っていたのです。「既存顧客のアフターフォロー」を主幹業務とするグループ会社ができたということで、かなり興味を惹かれました。
当時50歳目前の年齢に差し掛かっていたこともあり、自分がLP職を辞した後のことを、何となく想像するようになっていた頃でした。自分のお客さまは誰が引継いでくれるのか、後任の担当者に安心して任せられるのか…。もしPGAに転籍できれば、今担当しているお客さまともじっくり向き合え、さらに良い関係を築けるかもしれない。そして同じような想いの仲間にご契約を託すことができるかもしれない。そんな風に希望を持ちましたが、PGA創業時にまだ広島に営業所はなく、そのまま2年の歳月が流れました。
そして2010年になり、ついに広島にもPGAの営業所が開業することとなったのです。自分自身も50歳の節目を迎えた年に重なり、まさに“転機”となった一年になりました。新天地で活躍することで、これまでお世話になったお客さまはもちろんのこと、ひいては長年自分を育ててくれた会社にも「恩返し」ができるのではないか。そんな思いを抱きつつ、転籍願いを提出しました。
“お客さまに寄り添う”という理念から生まれた会社
PGAのライフプラン・アドバイザー(以下LPA)となり、今年で早9年目を迎えました。転籍の時に思い描いていた通りの仕事ができており、今の職場環境にはとても満足しています。同じプルデンシャル・グループではありますが、仕事の内容が大きく変わったためおのずと規則正しい生活へと矯正されました。以前は深夜まで働くことが多かったのですが、転籍後はすっかり朝型人間へと生まれ変わり(笑)。いいリズムで仕事ができていますね。
仕事の中心軸は、新規顧客開拓からアフターフォローに移りました。LP時代から「すべてのお客さまを、保険金をお支払いするまで見守りたい」という思いを込めて仕事をしてきた自分にとっては、まさに念願の職場ですね。
そもそも当社の創業目的は、過去に破綻した保険会社のご契約を引き継ぎ、円滑に運営することにありました。旧会社が破綻してしまったとしても、お客さまにきちんと寄り添い、お持ちの契約に関してアドバイスを差し上げる担当者は絶対に必要です。プルデンシャルグループとしてお客さまをお守りするために、当社は旗揚げされたのです。
20年以上支え続けたお客さまが、夢を叶えた瞬間
今年に入って、LPAとして最も感慨深い出来事がありました。まだ保険の仕事を始めたばかりの頃にご契約いただいたお客さまが若くして亡くなられ、死亡保険金をお支払いしました。私にとっては、ご担当したお客さまが亡くなった初めてのケースであり、いまだに忘れることができません。当時娘さんがまだ1歳で、遺された奥様と共にその成長を見守り続けてきました。中学に上がるとダンスに夢中になり、毎週広島から大阪のレッスンに通うほどの熱の入れよう。レッスン費用についてもアドバイスさせていただき、保険金から算段して工面しました。私がLPAに転身してからもお付き合いは続き、つい先日、娘さんがプロのダンサーになったと嬉しいご報告をいただけました。LP時代から20年以上にわたって支え続けたお子さんが、夢を叶える瞬間を見届けられたことは、LPA冥利に尽きましたね。ここまで手厚いアフターフォローができる環境を与えてくれた、PGAという会社にも感謝しています。
自分なりの仕事へのこだわりを大事にしたい
現在在籍している広島営業部は、活気あるメンバーに恵まれ、勉強会なども頻繁に開催されています。私はおかげさまで、前職から一定の成績を収めることができ、何度か社内表彰されたこともあります。自分なりに築き上げてきた営業のノウハウを後輩に伝えるべく、聞かれたことは教え、折に触れ仕事に対する考え方などを話すようにしてきました。
その昔、保険の営業マンは“媚びを売る商売”と揶揄された時代がありました。お客さまに擦り寄って、耳障りのいい言葉だけを並べて契約にこぎつける。しかし私はそのようなやり方が嫌で、すべての契約について言いたいことははっきりと言ってきました。都合が悪い部分をごまかして契約件数を増やすようなことだけはしたくないのです。数字にばかり気を取られている営業マンは、しょせんお客さまの心は掴めません。自分から心を開かなければ、お客さまも絶対に心を開いてはくれませんので。
車検や健診と同様に、保険もプロの目で定期的に見直す
また、お客さまへの定期コンタクトの重要性は、口を酸っぱくして伝え続けています。年に一度の「バースデーコール」をはじめ、とにかくお客さまと直接お話しすることが大切なのです。私なりの「バースデーコール」へのこだわりは、必ずお誕生日当日の“朝”にお電話を入れること。「朝に電話をもらうのは迷惑では」「忙しくて出られないだろう」と理由をつけ、先延ばしにするのはLPAの怠慢です。つながらなければ留守番電話にメッセージを吹き込み、またかけ直せばいい。アフターフォローが主幹業務である当社社員だからこそ、どの保険会社よりも丁寧な定期コンタクトが欠かせないのです。
定期コンタクトとは、車の“車検”、人間でいえば“健康診断”と同じ役割を果たします。自分ではどこも悪くないと思っても、車検や健診を受けないわけにはいきません。素人目では分からなくとも、プロフェッショナルの整備士や医師が見て初めて見つかるトラブルがあるように、やはり保険もプロの目で定期的に見直すことが大切なのです。お客さまの環境の変化があれば、余剰を削ったり新たに追加したり、その時々に応じた保険内容に組み立て直す。それが私たちLPAの仕事です。
この仕事に誇りを持って働き、お客さまにすべてをお任せいただける存在になっていきたいですね。いつの日かPGAという会社があることで、プルデンシャルグループ全体の価値向上につながれば、これほど嬉しいことはありません。
- ※インタビュー中の年次などは、取材当時のものです